自宅までの山登りの途中、かわいいおばあさんに出会った。
太陽が山の向こうに沈んだばかりの真夏のある日、いつものように山を登っていると、勢いよくバイクが登ってきた。
排気ガスをまき散らしながら非常にけたたましい音をたてて登ってきた。
こんな山の上まで登ってきて何でバイクのうるさいエンジン音を聞かされなきゃいけないんだろう?何故排気ガスを吸わなければいけないんだろう?何かおかしくない?
こんなところにはもう住みたくない。
そんなことを考えながら、いつものようにぶつぶつ文句をいいながら登っていたら90代くらいの小柄なおばあさんに出会った。。
上品な笑顔で「アハハ」笑われてしまった。
「私、どうしてもバイクと車のエンジンの音が苦手なんです。もう耐えられないんです。」
ってい言ったら、また、「アハハ」とにっこり笑って
「まだあるの?」
「はい。頂上まで登るんです。」
「大変ねえ。頑張ってね」
と、またにっこり。
品の良い、優しい笑顔だった。
初めて会うおばあさんだった。どこのおばあさんだろう?
40年後、あんなおばあさんになっていたい。
と思いながら残りの山道を歩きめた。
笑顔に癒されて気分よく家路につけた。
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