本日最後の北鎌倉巡りは 「北鎌倉古民家ミュージアム」
こちらは、北鎌倉駅前の円覚寺のすぐ隣にあるミュージアム。
古民家というフレーズに惹かれて立ち寄ってみました。
この日の展覧会は「開館25周年記念 中世の美」
受付を通って左側の扉正面の階段を上がった先に大きな古い壺がたくさん展示されていました。
「珠洲壺14世紀」と書いてあるので、14世紀に石川県の珠洲市で作られた壺なのでしょう。
こういった焼き物は1000年くらい前から存在しているのは知っていたけど、それを目の前で見ると、何百年も前に人の手で作っていたなんてすごいなあと尊敬してしまいます。機械や3Dプリンターのこのご時世はよりそう感じます。
他にも室町時代に作られた信楽焼の大きな壺や安土桃山時代の硯が展示されていたり、屏風も展示されていました。
いずれも作者は不明
解説パネルがなかったので美術館の方に伺ってみました。
〇展示品について
今回の展示品は、元々美術館が建っている場所に住まわれていた方が、美術品に造詣が深く、個人で全国から集めた美術品だそうです。
〇建物について
展示品の持ち主の方が元々住まわれていた住居を美術館にしたそうです。
展示できる場所を15年くらい探していたところ横浜の料亭や福島の豪商から資材を移築して美術館にしたそうです。
確かに天井の梁も木を組み合わせた作りになっていて、どっしりと存在感があります。
アンティークな調度品や家具は、江戸時代から明治のものや18~19世紀のヨーロッパアンティーク家具であったり旧神奈川県庁の椅子などもがおかれています。
引き戸に描かれている絵は尾形奈美さん(6代尾形乾山の娘さんで尾形乾女さん)の作品だそうです。
美術館の持ち主の方と尾形奈美さんが明月院近くの陶芸教室に通われていた関係で描いていただいたそうです。
階段の横に奈美さんの作品が展示されています。
元々陶芸の道を目指していたようですが当時は女性は禁止されていたために、書画をされていたそうです。時代が変わってから陶芸をされるようになったようです。
次回の展覧会は未定
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