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三浦半島絶景ポイント~古代遺跡鷹取山~がらめきの切り通し~

日々の暮らし
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東京都心から1時間ほどの神奈川県横須賀市北部の逗子市との境にある標高139m の「湘南妙義」と呼ばれる「鷹取山」があります。

「湘南妙義」とも呼ばれる所以はこの山の姿が群馬県の妙義山に似ていることから「湘南妙義」と呼ばれるようになったそうです。

鎌倉時代は三浦氏の領地で、猟師が鷹を献上していたことと大田道灌が度々鷹狩をしていたことから「鷹取山」と名付けられたという伝説があります。

この山には家の基礎や塀、護岸などに使われる石があり、明治から昭和の初期にかけて石材を採取していたために垂直に切り立った岩がたくさんあります。

観光名所にもなっているため山頂にある展望台からはパノラマが広がり富士山や伊豆、房総半島まで一望できます。

また、ちょっとしたハイキングコースになっているので自然を楽しみながらウォーキングをするのには最適です。

登山ルートはいくつかありますが、追浜、逗子方面から登るコースが一般的のようですが、今回は横須賀市生涯学習センターさんから発行されている「新緑の鷹取山と浦賀みち(ガラメキ)」のコース(内容は掲載当時(2013年5月号)のものです)を参考に少しマニアックなコースを歩いてみました。

まなびかんトップページ | 横須賀市生涯学習センター (manabikan.net)

田浦駅から国道16号線沿いを横浜方面に向かって歩くと浦郷トンネルが見えてきます。その脇道を右側に入り、階段を上がった急坂を登っていきます。

その先は獣道のような階段を上り道ではない道、崖の急斜面をよじ登っていきます。

若干後悔しましたが、ここまでくると後戻りすることはできません。降りるとかえって転落する可能性があるので登るしかありません。

やっと道が見えてきました。

人一人がやっと通れるくらいの細い道を左側に歩くと現れたのは切り立った岩です。

これがガラメキの切通です。崖の崩れる音からこの名前が付けられたそうす。

さっきまでの藪道とは雰囲気ずいぶんと変わります。

鬱蒼とした森の中に突如として現れた岩場はとても神秘的です。ここは浦賀道と言って江戸から浦賀奉行へ行く道だったそうです。

ほんの数十メートルの長さなのであっという間に通り過ぎます。

T字路を左へ曲がって尾根道をまっすぐ歩きます。道が細く人一人がやっと通れるような道もありかなりスリルがあります。両側は急斜面の崖なのでかなり気をつけて
歩かないと危険です。

たまに買い物帰りの地元の方とすれ違いましたが、さすが慣れているようです。

しばらく歩くと柵が見えてきて、少し安心。

そして見えてきたのが、斜面に広がる畑。

令和の時代には貴重な田園風景

ああ何て素晴らしいんだろう。人間らしい場所。人のぬくもりが伝わる場所。

人間の原点ともいえる場所。

殺伐とした都会で昔の風景に出会えるというのは貴重な体験。右側は新興住宅地。尾根一つまたいだだけで風景がガラッと変わる。そこがとても不思議な感覚です。

このギャップが新鮮です。

更に進むと木の根が張ったでこぼこした道や自然の岩が石畳になったツルツルした道を登るので危険な登山道はまだ続きそうです。

そして、ついに到着!!

目の前には威風堂々垂直にそびえたつ岩!!

まるで古代遺跡のようです。

なんとも神秘的な雰囲気。霊験あらたかな空気に包まれるスピリチュアルスポットのようです。

ここを右に進んでみます。

森の中の壁面に掘られた高さ8メートル横4メートルの弥勒菩薩像は立体感があり迫力があります。

昭和37年頃地元のの彫刻家が制作されたそうです。

この先のジャングルのような鬱蒼とした森の中を降りていくと、住宅地のある大通りにでました。

ここから駅へ向かうバスが出ています。

先ほどの道を右側ではなく、左側に進むと鷹取山公園に出ます。

都会から1時間で古代遺跡に出会えるのはとても貴重な経験です。

次回は逗子からのルートから登ってみようと思います。一体どんな風景が広がっているのでしょう?

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